2011年8月24日水曜日

バンカメの破綻をどうやって防ぐのか?

米国大手商業銀行のバンカメ、金融危機前後でカントリーワイド、メルリリンチを吸収したが、今にわかに破綻が噂されている。最近バンカメの資産売却・人員整理のニュースが目を引くが、ついに昨日のWSJのビデオで衝撃的に報道されているように、ウォールストリートの噂では、少なくても2千億ドルの資本不足に陥っているそうだ。そもそもカントリーワイド、メリルの資産は相当劣化していた中、救済的にメリルを買い上げたわけだし、その後のサブプライム関係で競売訴訟に相当な代償を払うこととなっている。QE3・何よりも、FRBはバンカメの救済が先決になるのではないか。住宅市場が低迷している理由としては、金融機関の貸し渋りが一因とされているが、金融機関を健康な状況を作らないことには話が始まらない。また、ファニーメイ・フレディマックのような公的住宅金融が全く機能していないことが原因だろう。サブプライムの寄り戻し、不良債権を債務者を生かす形で債権カットで処理しても、問題の解決には至らず、やはり荒治療が必要な段階が来たのかもしれない。ちょうと日本バブル崩壊で1997-1998年に一連の金融機関が破綻した時の同じ現象が起こっている。米国はここでこの問題をどう処理するかで今後の低迷が長期化するかしないかが決まってくると思う。日本では実際2003年のりそな救済まで市場が明らかに低迷した。米国政府には、世論にぶれない、ドラステックな対応を望む。

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