2010年4月17日土曜日

モルガンスタンレー不動産ファンド

14日付けウォール・ストリート・ジャーナルによると、モルガンスタンレー証券が運営しているMSREF VIの運用実績について、88億米ドルのうち3分の2に当たる54億ドルの損失を出したと報じた。特に、日本での損失が90%、欧州が80%に及んでいることが報告されている。また、新たに募集中のMSREF VIIのファンドレイジングについて、コミットした機関投資家よりキャンセルが出ているらしい。このように投資家に損失を与える一方、モルガンスタンレーとして当該ファンド運営にあたり2億米ドル近くを稼いだが、そのつけが回ってきたのかもしれない。

また、ブラックストーンも含み損を60%程度抱えている一方、ローンスターは15%の含み益を持っていると見られている。これらのファンド実績の差に、解説者は投資先のプロダクトの違いと説明していたが、当方の見立ては、入口と出口のタイミングに対する運用責任者の判断(運用責任者の善し悪し)のみに言及できる。一つ付け加えると、この種のファンドは非流動性的なプロダクトにBetするので、信用収縮・緩和が出入り口である。ソロスの再帰理論そのものである。

Morgan Stanley has told investors in its $8.8 billion real-estate fund that it may lose nearly two-thirds of its money from bum property investments,Morgan Stanley earned $104 million in acquisition fees, $22 million in fund-management fees, $13 million in financing fees, $36 million in real-estate-management fees, and $21 million in financial-advisory fees.
As of Sept. 30, Blackstone's $10.9 billion fund had an unrealized, marked-to-market loss of about 60% and less than half of investors' money had been spent, according to a report by the Oregon public-employee pension fund. Lone Star's $7.5 billion fund was up about 15%,

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