2011年2月4日金曜日

米雇用統計 1月

米労働省が4日発表した1月の雇用統計によると、失業率(季節調整値)は9.0%となり、前月に比べて0.4ポイント低下した。改善は2カ月連続で、2009年4月以来1年9カ月ぶりの低水準となった。一方、非農業部門の雇用者数は前月に比べて3万6000人増にとどまった。米雇用情勢は回復しつつあるが、依然として力強さには欠ける。
 失業率は市場予測の平均(9.5%)を大きく下回った。一方、非農業部門の雇用者数は予測(14万8000人増)を大きく下回っており、判断が難しい内容となった。
 失業率が大きく低下した背景は、失業者が前月に比べて60万人強も減少したため。このうち、かなりの部分は就職をあきらめるなどの理由で労働市場から退出したことが要因となっており、今後の動向を慎重に見極める必要がありそうだ。(日経電子版)

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