2013年4月27日土曜日

正山小種



ラプサン・スーチョン
Lapsang souchong dsc07642.jpg
ラプサン・スーチョンの茶葉
各種表記
繁体字:拉普山小種
:正山小種
簡体字:拉普山小种
:正山小种
拼音Zhèngshān xiǎozhǒng
注音符号ㄓㄥˋㄕㄢ ㄒㄧㄠˇㄓㄨㄥˇ
発音:ラプサン・スーチョン(粤)
チェンシャン・シャオチョン(京)
広東語発音:laai1 pou2 saan1 siu2 jung2
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正山小種(ラプサン・スーチョン)、烟茶(エンチャ、smoked tea)[1]は、紅茶の一種である。
紅茶の茶葉葉で燻して着香した[1]フレーバーティーの一種で、癖のある非常に強い芳香が特徴である。生産地は中国福建省武夷山市周辺の一部。正山は、現地で武夷山を指す俗称。現地では、半発酵茶岩茶類と区別すればよいので、単に紅茶とも呼んでいる。なお、小種 (Xiao-zhong,Souchong) とは岩茶の原料ともなる茶樹の種類のことであるが、紅茶の等級の一種であるスーチョンの語源にもなっている。
同じ製法で作られ、生産地が異なる外山小種(タリースーチョン)なども存在する。
生産された茶のほとんどがイギリスへ輸出されており[1]日本へ中国から直接輸入される事は希である。そのため、大半がイギリスを経由して輸入されており、また、こうした輸入事情により中国茶として扱われていない場合もある。

発祥 [編集]

正山小種の発祥については紅茶の成り立ちとも関連する伝承がある。武夷山の桐木村では古くから岩茶が作られていたが、明代から清代へ移行する17世紀の混乱期に、軍隊がこの村へ進行してきた。軍隊の駐屯中は茶の製造作業ができなかったため、軍隊が去った後に松を燃やして茶葉乾燥の作業効率を上げようとしたところ、茶葉にその香りが定着し正山小種が生まれたというものである。
(なお軍隊の駐屯中、作業が停止したことにより茶葉の発酵が進み、これが最初の紅茶となったとも言われているが、紅茶の成り立ちについては未だ諸説が存在し、明確な結論には至っていない。)

特徴 [編集]

淹れたラプサン・スーチョン
茶葉は燻蒸されているだけあって黒いが、水色は深い紅色。日本でしばしばその香りが正露丸に例えられのは、正露丸の主成分であるクレオソートの香りが松葉による燻製香とほぼ同じだからである。ロンドンの水は石灰質を多く含むため、日本でいれるよりも味や香りが軽くなるという[2]。香りが非常に特徴的であるために好みが分かれるが、その香りに魅せられる紅茶愛飲家も多い。香りの強さは様々であるが強いものが多い。カレーや肉料理などのスパイシーな料理ととてもよく合う。

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