2011年9月1日木曜日
中国人の勝ち組は共産党を応援する?
おもしろい話を聞いた。中国の土地使用権である。
現在の使用権が認められた時、公共住宅に占有していた住民がただ同然で(都市部は売買可能な)土地使用権を払い下げを受けた。
ほとんどコストなしで家を手にしたわけだ。都市化とともに、都市部の土地使用権の価値は値上がりし、転売によるあぶく銭を手にし、農村との格差は広がった。
2軒目、3軒目の家を投資用として買う人も出てきている。これが不動産バブルの一旦を担っているという。
そもそも都市部には全体の人口の3割程度しかいなかったものが、今や5割まで増加しているという。富のあるところに人が集まるわけだ。
話によれば、そもそも都市部の公共住宅に占有していた住民だかが「ぼろ儲け」構造を生み出し、不動産成金、つまり「勝ち組」を創造した。
彼らはそれを元手にいろいろな事業に手を広げていったそうだ。
言ってみれば、「勝ち組」から見れば、払い下げを決めた共産党さまさまだが、都市部における「勝ち組」比率は年々下がりつつあるし、
取り残された農村部の人民も不満が鬱積しているだろう。今でこそ内陸開発が相当な予算と外資でもって進められている背景はその鬱積を晴らす為ともいう。
また、裏側では、新規住宅の土地使用権売却代金が、地方政府のほとんどの収入源となっている現状、住宅開発に協力する(インフラ工事をする)地方政府は、現状借金まみれだ。
中国金融機関の不動産向け融資残高も相当増加して、不良債権化しつつあるという統計も出ている。
「勝ち組」を夢見て、不動産を買いに走った後発組(いろいろな人がいると思うが、外資・華人・農村部からの移住組・若い世代)は、まさにバブル崩壊の直撃を受けるだろう。
また、彼らが共産党打倒の旗を振るかもしれない。ただ「勝ち組」は「勝ち組」になる段階で、役人・共産党員により近くなったし、むしろプロ共産党だ。反乱に参加するどころか、
財産を国外に持ち出す傾向にあるのではないか?それを幇助しているのも、役人・共産党と聞く。
いい悪いは別として、この過程は自由化への道なのか? むしろ日本は、国債償還のために相続税・贈与税強化による、物納による土地の国有化が進むかも知れない状況になってきているのに・・・。
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