2011年2月19日土曜日

「強さと脆さ」

金融危機が起こって2年以上が経ったが、投資において忘れてはならないことを、ナシーム・ニコラス・タレブ氏が著書の最後に書き添えている。

1.時の試練と、はっきりとは現れない知識に敬意を持つ
2.最適化を避ける。無駄を愛することを学ぶ
3.確率の小さいペイオフを予測しない。普通の事象ならその限りにあらず
4.起こりにくい事象に、「典型的な姿」なんてないのに気をつける
5.ボーナスの支払にはモラル・ハザードがついてまわるのに注意する
6.リスク指標は避けて通る
7.よい黒い白鳥か悪い黒い白鳥か
8.ボラティリティが見られないのをリスクがないのと取り違えない
9.リスクを表す数字を見たら気をつけろ

金融の人が陥りやすいミスには、2.と8.が有効。
敢えて言えば、5.は外資系にありがちでしょうね。

8.は、もしかしたら、今の日本の状況かも。何かおかしいなと思いながらも、市況が回復中。
良い肉も悪い肉も、ごった煮にすれば、肉は柔らかくなるし、味も染み透る。どこかで、ノロのような腹痛を起こらないことを願うばかり。

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