2010年9月11日土曜日

中国不動産市況 8月分

中 国国家統計局は10日、8月の主要70都市の不動産価格が前年同月比9.3%上昇したと発表した。政府が4月に導入した住宅融資規制の効果が表れ、伸び率 は4カ月連続で鈍化した。一部では値下げ販売も広がっている。ただ、国民の住宅価格高騰への不満は根強く、政府は一段の価格抑制を促す構えだ。
 不動産販売価格はマンションなど居住用と、オフィスなど商業用の両方を含む。8月の伸び率を都市別にみると、海南省海口46.2%、北京11.5%、広東省深セン3.7%などで、いずれも7月より伸びが鈍った。
 中国政府は4月から2軒目以降の住宅購入への融資条件を厳しくする規制を実施している。投機目的の購入が抑えられ、取引量は大幅に落ち込ん でいる。8月の販売面積は前年同月比10.1%減。北京や上海など大都市では値下げ販売も活発になっているもようだ。住宅価格の下落は不動産開発投資の減 速を招き、景気に悪影響を及ぼしかねないとの懸念もある。(日経電子版)

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