7月のCPIの上昇幅が大きかったのは、前年同月が大幅なマイナスだった反動が出た面もある。年末に向けて前年の反動要因が薄れるため、中国政府は「年間の上昇率を3%以内に抑える基礎は整いつつある」(国家発展改革委員会)と判断している。
7月の工業品出荷価格(卸売物価)指数は前年同月比4.8%上昇した。伸び率は6月の6.4%より縮小。国内企業の生産活動が減速傾向にあり、一部の原材料の価格が下落し始めている。
同時に発表した7月の工業生産は13.4%増加。伸び率は6月の13.7%よりやや減速した。政府が4月に導入した不動産融資規制をきっか けに住宅販売に陰りがみられ、マンションやオフィスビルの建設にブレーキがかかるとの観測が浮上。鉄鋼など関連業種で在庫が積み上がり、一部では減産の動 きも出ている。(日経電子版)
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