含み損が出た時の対応について、何らかのルールによりポイントを決めて損切りをすることが重要で、塩漬けはもってのほかというのがトレーディングの慣習だと思い込んでいました。ところが、金融危機後のあらゆる投資機関の対応を見ると、年末年始では投げ売りもあった(単に買い手がいなかった)が、早い段階(今年春あたり)から貸し手まかせとなり、貸し手自体がロスの先延ばしをしたというのがほとんどのケース。
ひとつの要因としては、ローンレベルの価値が確保できないので、貸し手任せであったというのがあるが、もうひとつには、ファンドマネジャー側に素人さんが相当いたのか、一度ロスを実現してしまうと二度とトレードが出来ないので、生活に困ってしまうという心理が働いたのか?また、いわゆる高学歴でプライドが高い人は塩漬けにする傾向にあると言われているが、そういう人が日本のマーケットに実に多かったという証明なのか?(オルタナ投資の場合とみにこの傾向が強いのは、時価評価されないケースが多いので悪いポジションを隠せる)
本来のノンリコースローンに立ち戻って、スポンサーが飛んでもプロジェクト(SPC)が回っていれば期日回収はあり得ないことに今更ながら貸し手が気付いたのだろう。そもそも金利がとんでもなく低い日本ではよっぽどのことがないとデフォルトにならないので、貸し手は安心のはずが未だ新規融資にはカンサバと聞く。金融緩和状況でも効果が出るにはまだ時間が掛りそうなのは、日本にいるプレヤーの特性なのか?
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